ミニファイル 欧州のサステナ議論と国内への影響
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金融庁のワーキンググループにおいて、有報でのSSBJ基準の適用と保証の導入に向けた議論が進んでいるが、その雲行きが怪しくなっている( No.3687・6頁 )。参考としていた欧州の状況が芳しくないからだ。
欧州は企業サステナビリティ報告指令(CSRD)に基づいて各国が国内法制化を進めているが、進捗に遅れがみられる。最速で2025年から開示が始まるが、約半数の国がいまだ法制化できていない( No.3676・30頁 )。例えばドイツでは、法制化しないまま「任意開示・任意保証」として開示と保証が進むのではないかとの声も聞かれる。
また、開示の簡素化を進める動きもある。欧州委員会が2024年9月に公表した「欧州の...
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