特別寄稿 節目と飛躍の一年
国際会計基準審議会(IASB) 議長 アンドレアス・バーコウ
2025年を迎えるにあたり、国際会計基準審議会(IASB)にとって節目の年となった2024年を振り返りたく存じます。私たちが実施しようとしてきたすべてを実現できたことについて喜ばしく感じています。
新たな会計基準
私たちは2つの新たな会計基準、IFRS第18号「財務諸表における表示及び開示」とIFRS第19号「公的説明責任のない子会社:開示」を発行しました。IFRS第18号は、財務諸表における表示及び開示に関する要求事項を規定するもので、IFRS会計基準が導入されて以降、財務業績の報告方法に対する最も大きな変更となります。IFRS第19号は、情報の有用性を維持しつつ、子会社の財務諸表の作成コストを削減するものです。これらの新たな基準の開発には、すべての日本のステークホルダーの皆さまからの思慮ある意見という貢献がありました。
導入の成果
私たちは、2つの主要な基準に関する2つの実施後レビュー(Post-implementation Reviews)を完了しました。1つは金融商品に関するIFRS第9号「金融商品」の減損要件に関するもので、もう1つは収益基準であるIFRS第15号「顧客との契約から生...
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