少し前にSNS「X」で、上場会社の子会社等が新リース会計基準を適用するケースについて呟かれていた。負債が新たに計上されることで「会社法の大会社の定義」に当てはまり法定監査の対象になるようなときに、これらの会社が「中小企業の会計に関する指針」（以下、中小会計指針）を適用して負債の計上を回避し、法定監査の対象とならないことが可能か、というような話題だ。

2024年９月に企業会計基準委員会（ASBJ）から公表された新リース会計基準では、現行のオペレーティング・リースもオンバランスされる。さらに、個別財務諸表における特例もないことから、連結グループ間の賃貸借などについても、原則としてはオンバランスの対象...