ゼロから学ぶ 新リース会計基準 第1回 基準のイメージをつかもう
公認会計士・税理士 内田 正剛
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「リース会計基準が改正された!」。注目の会計ルールの改正作業がようやく終わり、2024年9月に企業会計基準第34号「 リースに関する会計基準 」(以下「新リース会計基準」とします)が公表されました。実際に基準を見てみると、収益認識会計基準と同じく翻訳調の記載が多く抽象的な印象です。読者の方々も内容の腹落ちに苦労されているのではないでしょうか。
そこで当連載では、新リース会計基準をゼロからわかりやすく解説します。主な内容に的を絞って、図表等を用いながら、基準の用語やポイントをかみくだいて説明していきます。
なお、当連載ではイメージのしやすさを重視した表現で解説します。実務での導入や監査人との協議では、必ず会計基準等の原文を確認するようにしてください。
●連載の内容(※隔週掲載)
回数 | 概要 |
第1回 | 基準のイメージ |
第2~5回 | リースの識別等 |
第6~8回 | 借手のリース期間 |
第9~14回 | 借手の会計処理 |
第15回 | 貸手の会計処理 |
第16回 | セール・アンド・リースバック取引 |
第17回 | サブリース取引 |
第18回 | 経過措置 |
1.従来のリース取引
「あの資産を使いたいけど、代金をまとめて払うのは難しいなぁ」 。そんなときに、ユーザーとサプライヤーの...
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