有報「サクセッションプラン(後継者計画)」

2年で2倍超の572社へと急増

株式会社プロネクサス  
  開示・教育支援事業部 ディスクロージャー企画業務推進部 調査研究チーム

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1.はじめに

株式会社プロネクサスでは、2022年から24年までの3年間に上場企業(3月決算)が提出した有価証券報告書(以下、有報)を対象として、「サクセッションプラン(後継者計画)」に関して開示を行った企業数のほか、サクセッションプランへの取り組み状況について調査を行いました。

その結果、有報において「サクセッションプラン(後継者計画)」に言及した企業数は、この2年で2倍超と急増しました。これは、東京証券取引所(以下、東証)の改訂「コーポレートガバナンス・コード」(2021年6月)において取締役会や指名委員会などの役割としてサクセッションプランに言及されているほか、経済産業省の「指名委員会・報酬委員会及び後継者計画の活用に関する指針」などでもサクセッションプランについて言及されていることから、上場企業においてその重要性が浸透しつつあるのが要因の一つと考えられます。

・調査対象

22年から24年までに提出された上場企業(3月決算)における有報のうち、「後継者育成計画」「後継者計画」「サクセッションプラン」「サクセションプラン」といったキーワード検索や「経営」と「育成プログラム」または「経営」と...