ゼロから学ぶ 新リース会計基準 第6回 リース期間① ルールの全体像
公認会計士・税理士 内田 正剛
( 30頁)
「リース期間=解約不能期間」というイメージを持たれている方が少なくないのではないでしょうか? これまであまり論点になることはなかったリース期間ですが、新リース会計基準では、従来のルールとは大きく異なる決め方をすることになります。
そこで当連載の第6回から第8回では、「リース期間」にフォーカスして解説します。今回は、借手のリース期間に関するルールの全体像を解説します。
●連載の内容(※隔週掲載)
回数 | 概要 |
第5回 | 契約対価の配分( No.3697 ) |
第6回 | リース期間① ルールの全体像 |
第7回 | リース期間② 延長・解約オプション |
第8回 | リース期間③ 設例の解説 |
第9~14回 | 借手の会計処理 |
※以下第18回まで続く。連載の全体像は 第1回 をご覧ください。
1.借手のリース期間
リース期間とは、その名の通りリースの対象資産を借りて使う期間のことです。このリース期間を踏まえて、使用権資産やリース負債、そして減価償却などの仕訳をすることになります。
新リース会計基準では、借手と貸手でリース期間の決定方法に違いがあるのが特徴です。
借手のリース期間について、新リース会計基準 第31項 では、以下のように示されています。
借手は、借手のリース...
- 経営財務データベースで続きを読む
-
無料 2週間のお試しはこちら
すぐに使えるIDをメールでお送りします