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Worldwide Tax Summary フランス 賃貸料の取扱いに関する最高裁判所判決

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PwC税理士法人編
PwC税理士法人顧問
岡田 至康 監修

2008年、ドイツ法人2社が、ドイツで占有している建物の用役権(usufruct)をフランスの金融機関に売却し、その用役権をリースバックした。当該金融機関は、対応する賃貸料は不動産から得られるものであり、ドイツでのみ課税されるべきであると考えた。逆に、ドイツの税務当局は、この所得は金融利子としての性質があり、フランスでのみ課税されるべきであると...