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国際税務の最新動向と新しいグローバル税務マネジメント

デロイト トーマツ税理士法人 パートナー 黒坂 史明
 シニアマネジャー 辻浦 貴史

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はじめに

昨今、ESG・サステナビリティの観点から企業の税への取組み姿勢や納税額等の開示期待の高まりに加え、BEPS2.0をはじめとする国際課税ルールの複雑化とデータ処理要求の高度化という環境の変化もあり、税務部門の機能は転換期にあるといえます。

このような環境の中、どのように対応すればよいのか模索されている企業は多いものと思われますが、各企業のお悩みの共有・共感と、課題の識別・解決のための取組みのご参考としていただくべく、本誌2023年6月号において、「 国際税務の最新動向と新しいグローバル税務マネジメント~国際税務マネジメントに関するアンケート結果について~ 」と題して、国際的にビジネスを展開されている多国籍企業における取組みに係るアンケートの結果をご紹介させていただきました。

本稿では、国際税務の最新動向をご紹介しつつ、新しいグローバル税務マネジメントの取組みに関して、よりリアルな声をお届けすべく、2023年5月12日に多国籍企業3社と座談会を開催しましたので、当日の内容をお届けします。

司会進行山川 博樹 氏デロイト トーマツ税理士法人 移転価格サービス パートナー小柴 正光 氏デロイト ...