国際課税の動向と執行の現状
前 東京国税局 調査第一部 国際監理官 森 貞夫
★移転価格税制や外国子会社合算税制において留意すべき事項
★外国税額控除など申告書記載で誤りやすい項目を紹介
★移転価格事務運営要領(金融取引)、グローバル・ミニマム課税についても解説
国際税務研究会では6月1日、東京局国際監理官の森貞夫氏を講師に迎え、標題のWebセミナーの収録を行いました。本稿では、当日解説いただいた内容のうち、実地調査で確認する事項等(移転価格税制、外国子会社合算税制)や申告書記載で誤りやすい事例、移転価格事務運営要領(金融取引)、グローバル・ミニマム課税などについて記載いただきました。 なお、国際税務データベースでは、当日の収録内容を動画で公開しております。Webサイトにログイン後、ライブラリ内の「特別企画」からご視聴ください。(編集部) |
※著者の所属・肩書はwebセミナー収録当時(6月1日時点)のものです。
はじめに
本日は、国際課税に係る執行の状況や国際課税を取り巻く最近の動向のほか、当方からのお願い事項や皆様が疑問に感じていることなども踏まえてお話しさせていただきます。なお、本日の講演の中での発言で評価や意見に係るものについては、私個人の見解であり、私の属する東京国税局...