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チャレンジ!移転価格税制 [第101回] 子会社の利益率がコンパラの利益率レンジから外れた場合

DLA Piper(ディーエルエイ・パイパー東京パートナーシップ外国法共同事業法律事務所) 税理士・国際税務クリニック院長 山田 晴美

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杏: あけましておめでとうございます!本年もどうぞよろしくお願いいたします。

部長: こちらこそ、またいろいろと教えてね。

新二: 相変わらず悩みは尽きませんので、引き続きどうぞよろしくお願いいたします。

部長: 早速なんだけど、少し相談したいことがあるんだよ。

新二: 当社は3月決算なのですが、今期のタイ子会社の利益率がローカルファイル(LF)に記載してある比較対象企業(コンパラ)の利益率レンジの上限値を上回ってしまいそうなんです。

部長: その一方で、中国子会社の利益率は、確実に下限値を下回りそうなんだよ。

新二:ですので、この2社のLFに特殊要因分析を追加しようと思っているのですが、本当にそれだけでいいのか心配...