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何がどこまで経費になるの?<読んでみました!税理士の読書感想文>

そろそろ確定申告の足音が近づいてきました。個人事業主の方は毎年頭を悩ませていると思われる『何がどこまで経費になるのか』ですが、非常に面白い本がありました。

『家事関連費を中心とした必要経費の実務』

平川忠雄 編著
中島孝一・西野道之助・岡本博美・若山寿裕・小山武晴 共著
¥ 1,980(税込)

科目別に整理されているため、目次から読みたいところを探す読み方をする場合にも便利ですし、裁決、判決事例が掲載されているので、読み物としても大変面白い本です。最近は税務署職員も裁決・判例を勉強してきていますので、これらの資料に触れておくのは大変有意義でしょう。必要経費、家事関連費、所得税と法人税の違いについて解説があるため、あまり所得税に馴染みのない方でも読みやすく書かれています。少し内容をご紹介しますと・・・

ロータリークラブの会費や政治連盟会費は必要経費にならない

これらに所属して活動することはネットワークが広がり、仕事の受注につながる可能性や業務に関連する情報を手にできるメリットがあります。さらに、法人税法上では損金と認められるのに、なぜ所得税では業務の遂行上直接必要な経費とはいえないのか。この部分を確認しておくことは、類似支出の必要経費算入判断にも役立つはずです。

家事関連費の考え方

 個人事業主にとっての悩みどころ「これは経費で落ちるのか」、つまり、これは家事費なのか、家事関連費として必要経費になるのかですが、家事関連費の場合には「必要である部分を明らかに区分することができる」ことが必要経費に算入する要件であり、この要件がいかに大切かということをこの本は思い出させてくれます。家事関連費の按分方法の具体例も記載されていますので参考になります。

青色事業専従者についての考え方

 青色事業専従者について不安を抱えている個人事業主も少なくないでしょう。専従者へ支払っている給与額は適正なのか?学生や他に職業を持つものを専従者とできるのか?業務内容や業務に従事する場所(事務所が他にあるのに自宅で作業するなど)は専従者として認められるのか?このあたりについても判決・裁決例を認められたケース、認められなかったケースにまとめてあるためわかりやすくなっています。

ぜひこちらの本をお手にとってみてください。来年の確定申告のときにお役に立つこと間違いなしです!


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税理士 高山 弥生

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