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法人税 法人税重要事例検討:売上及びその他の収益編―5(収益計上の時期)

 税理士 古川 浩二

( 92頁)

先月に引き続き、法人税の実務において重要、かつ、誤りやすいと思われる事例について検討します。

今回も、売上その他の収益に関する事例を取り上げます。

Q1 不動産販売業における

不動産の引渡しの日の判定方法

当社(以下「A社」といいます。)は、不動産販売業を営む2月決算法人です。

平成28年9月23日にX銀行から40億円を借り入れ、賃貸用土地建物(以下「本物件」といいます。)を取得しました。本物件には、X銀行により40億円の抵当権が設定されました。

この借入金は、本物件の売却時又は平成31年(令和1年)9月22日に一括返済することと約定されており、売買代金の受領権はX銀行に委任されていました。

平成29年5月...