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税理士がチェックしたい 中小企業クライアントの就業規則のルール 第7回 総則・採用における就業ルール

 特定社会保険労務士 小野 純

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前回まで、働き方改革第一弾の「労働時間法制」、そして第二弾の「同一労働・同一賃金」について取り上げてきました。ここで働き方改革の内容はひとまず仮卒業とし、今回からは、本来の主眼である「税理士がチェックすべき就業ルール」について、原点に立ち返り、内容ごとにスポットを当てて説明していきます。

Q1 目的と適用対象者

顧問先から「我が社の就業ルールは何か問題がありますか?」と聞かれました。そこで、まず初めに、就業規則のどの項目を確認すべきか、またその上で「注意すべき内容と改善すべき方向性」などについてわかりやすく説明してください。

A  「何か問題がありますか?」という聞き方をされた場合、おそらく会社担当...