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税理士がチェックしたい 中小企業クライアントの就業規則のルール 第9回 コロナ禍における対応②―フレックスタイム制・勤務地変更・副業兼業等―

 特定社会保険労務士 小野 純

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前回から「コロナ禍における就業規則の対応」について解説しています。本稿では、フレックスタイム制や勤務地変更、副業・兼業等への対応について取り上げます。

Q1 フレックスタイム制導入の際の注意点

顧問先から「在宅勤務についてはフレックスタイム制にしようと思うがどうだろうか?」という相談を受けました。フレックスタイム制の導入に必要な条件や、注意すべき点について説明してください。

A  フレックスタイム制については本連載第5回(2020年8月号101頁)で説明したように、労使協定の締結と就業規則への記載が必要になります。この条件はコロナ禍による在宅勤務でも変わりませんので、その内容の確認と、コアタイムなど...