※ 記事の内容は発行日時点の情報に基づくものです

税理士がチェックしたい 中小企業クライアントの就業規則のルール 第10回 試用期間、転勤、出向

 特定社会保険労務士 小野 純

( 81頁)

前回前々回 と「コロナ禍における就業規則の対応」について取り上げてきました。今回は本連載 第7回 (2020年10月号)の続きに戻り、本来の主眼である「税理士がチェックすべき就業ルール」について、内容ごとに説明していきます。

Q1 試用期間中の社員の解雇

顧問先から「先月に入社した社員だが、問題が多すぎて困っている。すぐに解雇したいが大丈夫か?」と聞かれました。入社したばかりであれば解雇しやすいと思いますが、その際の注意点や解雇が認められる条件等について教えてください。

A  入社したばかりの社員を解雇しやすいとする根拠は、「試用期間中である」ということが背景にあるからです。この「試用期間」は会社毎によ...