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税理士がチェックしたい 中小企業クライアントの就業規則のルール 第12回 労働時間(変形労働時間制、事業場外みなし労働時間制)
特定社会保険労務士 小野 純
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本連載 第2回 (2020年5月号)と 第3回 (2020年6月号)で「労働時間」について扱いましたが、その際は「働き方改革における時間外労働規制」という視点からのみでした。しかし、実際の就業規則では、「変形労働時間制」や「事業場外みなし労働時間制」など多様な制度を定めなければならないケースがあり、それぞれに基礎知識がなければ正しい給与計算も困難な内容になっています。そこで今回は、労働時間について、特徴的な制度を一通り取り上げていきます。
Q1 所定労働時間と法定労働時間
顧問先から「うちの従業員から、労働時間のルールが労働基準法をオーバーしているのではないかと指摘を受けたが大丈夫だろうか?」と聞かれまし...