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税理士が顧客に説明したい財務分析 第1回 有価証券報告書から見る経営分析の方法
公認会計士・税理士 久保 直生
公認会計士・税理士 髙木 伸浩
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中小企業の経営者や経理担当者が、自社の決算書の数値から財務分析を行うことは、会社の現状の財政状態や経営成績を客観的に把握し、将来の事業計画や事業戦略を構築するのに重要です。
財務分析には様々な手法があり、会社の規模や業務内容によってその適正値は異なります。
そこで本連載では、経営分析の指標の意義や計算方法を、複数の上場企業の有価証券報告書等を見ながら説明していきます。税理士が顧客である中小企業に対して、財務分析をもとにどのような指導や提案をしていけばいいのかを解説します。
第1回は、経営分析の手法、有価証券報告書における財務指標、経営分析の体系について取り上げます。
1. 経営分析
経営分析の手法には、...