※ 記事の内容は発行日時点の情報に基づくものです
相続税 基本事項から確認する土地評価~第7章:裁決事例等から確認する土地評価の実務ポイント(その50)(下)
税理士 笹岡 宏保
( 100頁)
裁決事例を用いて、評価実務の第一線で係争があった重要項目を確認しています。本号では、前号に引き続き貸し付けられている雑種地の評価方法が争点とされた事例について確認します。
Q163 裁決事例の確認
※ Q及びA(1)までは、前号(2021年10月号)をご参照ください。
A163 (前号よりの続き)
(2)裁決事例の確認
ご紹介裁決事例:平成20年11月13日裁決、東裁(諸)平20-75(平成17年相続開始分) |
① 基礎事実
(イ)本件各土地について
被相続人の相続財産である〔図表1〕のA土地及びB土地(以下、A土地とB土地を併せて「本件各土地」という。)は、市街化調整区域に所在し、登記地目は畑、固定資産税課税上...