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税理士がチェックしたい 中小企業クライアントの就業規則のルール 第34回 慶弔見舞金規程

 特定社会保険労務士 小野 純

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就業規則の中で地味ながら定期的に発生し、意外に重要な位置を占めている規程は、実は「慶弔見舞金規程」です。事業者に就業規則があるという場合は、一般的に従業員も存在するということになります。長い会社員生活の中で結婚し、子供を授かり、親を見送る...、誰もが迎える人生の大きなセレモニーです。そのような大切な場面で会社として必要になるのが「慶弔見舞金規程」と「慶弔休暇」です。

ところがこれらの制度は法律上付与を義務付けられたものではありませんので、中小企業では、発生したときに人事担当者が、「そういえばうちの会社ってどうなの?」といって慌てて探すこともしばしばです。

そこで今回は、従業員の人生の大切な場面に登場...