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税理士がチェックしたい 中小企業クライアントの就業規則のルール 第42回 社宅制度と社員寮制度―2
特定社会保険労務士 小野 純
( 58頁)
前回 は、社宅制度について取り上げました。
一口に社宅と言ってもその中身には、どうしても採用したい新たな従業員が生活するための住居を会社が借り上げる「借上げ社宅」もあれば、転勤となった社員の為の「転勤社宅」もあり、中小企業といえども社宅を持つケースがかなりあるということがわかります。
そして今回はこの「社宅制度」の残りと「社員寮制度」について取り上げていきますので、頭の中で想像しながら読んでいただけると理解しやすいと思います。
Q1 地方に社員を常駐させる
顧問先の社長から「今度、我が社では地方都市に進出し、そこに本社から社員を試験的に1人だけ転勤させ、常駐させることを考えている。役割としては営業所的な...