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Selection Q&A CASE 2 買収した法人がグループ通算加入時期の特例の適用中に合併した場合の取扱い

PwC税理士法人 公認会計士 税理士 山田 盛人

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Q

当社(P・通算親法人・3月決算)と子会社(S1・通算子法人・3月決算)は、グループ通算制度を適用して法人税申告を行っています(以下「通算グループP」といいます。)。

今回X1年10月10日においてS1が株式買収を実行し、買収対象会社(S2・3月決算)の発行済株式の全てを取得したため、S2は当社と完全支配関係を有することになりました。なお、S2は通算グループPとの共同事業要件を充足しておらず、通算グループへの加入においては時価評価・繰越欠損金の切捨てが適用されることが想定されています。

当社としては、株式買収が期中であったことから、決算申告にかかる実務作業負担に配慮して、S2について翌期首(X2年...