※ 記事の内容は発行日時点の情報に基づくものです
賃貸不動産オーナーのための トラブル解決対応 第16回 不動産業者への仲介依頼
弁護士 松浦 絢子
( 81頁)
賃貸経営において空き室が発生すると、賃貸オーナーとしてはすぐにこれを埋めたいと考えることが通常です。空き室がある期間はその物件からの収入はゼロになるためです。特に、賃料収入から賃貸物件の建設費用などのローンを支払っているケースでは、空き室が続くとローンの支払いに支障をきたすおそれもあります。
しかしながら、昨今は不動産投資ブームにより賃貸物件が供給過多となっているエリアも多くあります。競合物件の多いエリアで早期に空き室を埋めようとする場合、入居者募集を仲介業者に依頼することはほとんど必須です。賃貸オーナー自身が入居者募集をすることは不可能ではありませんが、多数の問い合わせ対応や現地案内を機動的に...