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Selection Q&A CASE 3 過年度分支払利息の計上

 税理士 添田 大輔

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Q1

私は税理士業を営んでいますが、新規の事業者から過年度分支払利息に係る税務上の取扱いについて相談を受けました。

X社は家具の輸入・販売をしている3月末決算の法人で、従業員数が5人の同族会社です(株主はX社の代表取締役甲と甲の父親乙。)。X社は、コロナ禍の影響もあり、2018年頃から経営不振に陥り、その際に運転資金として、乙から2019年4月に次の条件で5,000万円を借り受けて、事業資金に充てました。なお、資金繰りが苦しかったことから、今まで乙に元金、利息を支払ったことはないとのことです。

■ 弁済期 2028年12月(毎年12月末日に元金500万円と利息の返済を行う)■ 利息  年2%■ 損害...