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相続等に備える「家族法」の理解 第1回 家族法の基本
弁護士 松浦 絢子
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士業が相続手続きに関与する際、家族法と呼ばれる法分野の理解は非常に重要です。家族法のうち、遺言や遺産分割に関する規定の重要性は言うまでもありませんが、これ以外にも結婚や離婚、親子関係、後見などが家族法に定められています。
例えば、親子関係ではいわゆる婚外子の認知についてのルールなども定められています。被相続人の認知によって、子に含まれるか否かは他の相続人の相続分に影響します。また、資産家は自分の生活の世話をしてくれている親族など、特に財産を承継したい人と養子縁組することで相続対策をすることがよくあります。このため、家族法に定められている養子縁組の制度もある程度は知っておく必要があります。
第1回目...