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所得税(譲渡所得) 固定資産の交換-2(交換の個別要件)

 税理士 齋藤 正喜

( 114頁)

今回は、固定資産の交換の特例について土地建物等の個別の適用要件の判定を検討します。

Q1 土地等の交換の判定

固定資産のうち、土地についての交換では、「宅地」と「宅地以外」との交換は認められるでしょうか。

 A1 

固定資産の交換は、土地の場合は、土地同士の交換は、①同一種類の固定資産の交換という形式では認められますが、このほかに②交換前と「同一の用途」に供したかどうかの要件を満たす必要があります。この「同一の用途」に供したかどうかは、土地については、次の区分に掲げるように判定します。

●適用要件1(所基通58-6)① 土地......宅地、田畑、鉱泉地、池沼、山林、牧場又は原野、その他の区分(土地の範囲は表1参照...