※ 記事の内容は発行日時点の情報に基づくものです
Selection Q&A CASE2 相続の限定承認の手続きとポイント
税理士 佐々木 泰輔
( 36頁)
Q
先月に父が亡くなり私と姉が相続人となりました。父は個人事業を営んでいましたが、個人事業にかかる相続財産はほとんどなく、主な相続財産は自宅(相続税評価2,000万円 時価2,600万円)、預貯金1,000万円、私と姉が受取人となっている生命保険金として各500万円となっています。債務は個人事業の運転資金としてA氏に800万円、B社に1,200万円の計2,000万円の借入金が判明しています。ただ、他にも資金を借り入れていたようではあるものの、その確認が困難であり借入金の総額を把握することができません。
このまま相続を進めることに不安があるのですが、相続の方法としてマイナスの財産を引き継がない限定承...