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相続等に備える「家族法」の理解 第7回 親子関係に関する諸問題②
弁護士 松浦 絢子
( 60頁)
前回 から、家族法のうち親子関係に関するルールについて解説しています。親子関係に関しては、離婚との関係で親権者をどのように定めるかの紛争が実務上よく生じます。日本では長らく離婚時に両親のどちらか一方を親権者と定める必要がありましたが、最近の法改正によって離婚後の共同親権が認められたこともあり、親権を巡る議論は盛んに行われています。
このほか、親子関係に関しては、代理母出産との兼ね合いでも話題になることがあります。親子関係の存否は、相続人の確定に直結する重要な論点です。
そこで、今回は親権をめぐる家族法上のルールを概観したうえで、共同親権の導入や代理母出産などといった現代的な課題について解説します。
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