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法人税 法人税重要事例検討:令和の判例・裁決例―31
税理士 古川 浩二
( 100頁)
先月に引き続き、法人税の実務において重要、かつ、誤りやすいと思われる事例について検討します。
今月は「収益事業の意義」について取り上げます。
Q1 事業の公益性について争われた事例
当法人(以下「A法人」といいます。)は、広く一般市民に対して、各種スポーツ大会・教室等の企画運営、団体及び指導者の育成と相互間の連絡調整及び派遣、功労者及び優秀者の表彰、市民へのスポーツ情報の提供、スポーツ振興及び体育施設の運営管理に関する事業を行い、市民の健康増進及び体力の向上を図り、スポーツ精神を養い、明るく豊かな市民生活の形成に寄与することを目的として、平成25年3月に設立された特定非営利活動法人です。
当法人は、B...