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特集 リース会計基準改正と税務の焦点
公認会計士・税理士 長谷川 哲央
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はじめに
現行のリース会計基準は国際会計基準、米国会計基準等と平仄をあわせつつ、従来オフバランス項目であったリースをオンバランスしていく方向で改正が進められてきました。先行して改正された国際会計基準、米国会計基準等との整合を図るため、日本においても2024年に「リース会計に関する会計基準」が新設されました。これによりリースに該当する取引はオンバランス処理となり、オンバランス処理の対象となる取引の範囲が大きく拡大されることになります。
リースは広く利用されていますが、現行のリース会計基準においてはオフバランス処理となる取引が多かったこともあり、新しいリース会計基準導入時には影響度合いが比較的大きいと...