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税理士がチェックしたい 中小企業クライアントの就業規則のルール 第63回 特別休暇制度-1
特定社会保険労務士 小野 純
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近年、働き方が多種多様な傾向にあります。少し前までわが国では、終身雇用、正社員が一般的な働き方でしたが、今や「副業・兼業」を国が推奨するようになり、多様な働き方が珍しくない時代となりました。
そして、この多様化の波は就労環境に様々な影響を与えています。若年層においては、「働く意味」を幅広い視野で捉えるようになり、社会貢献活動を仕事の一部と考える者も出てきています。
こうした多様な働き方が創出されている現在、就業規則がすべてに対応できているかというとそうではありません。上記のように、社会貢献活動を仕事の一部と考える若者が、一定期間仕事を休んでボランティア活動を希望するケースがあったり、最近増加してい...