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令和時代のリーガルリスクマネジメント 第29回 建設業法の基本と実務
シティユーワ法律事務所 弁護士 近藤 祐史
弁護士 小谷 智輝
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建設業は、私たちの暮らしを支える住宅や道路、橋、公共施設など、社会インフラを形づくる重要な産業です。その一方で、工事の金額が大きく関係者も多いことに加え、建築や土木に関する専門的な知識が求められるため、契約をめぐるトラブルや工事の品質に関する問題が起こりやすいという側面もあります。こうした課題に対応し、建設業の健全な発展と、注文者・請負者双方の利益を守るために整備されているのが建設業法です。
建設業法に違反した場合、指導・営業停止・許可取消の監督処分等を受ける可能性があり、レピュテーションリスク(企業の信用低下リスク)につながるほか、指名停止措置により公共工事の入札に参加できなくなるなど、事業に...