※ 記事の内容は発行日時点の情報に基づくものです
絶対まねてはいけない会計不正 正しい経理を行うために知っておくべき不正事例 第11回 最近の会計不正
公認会計士・税理士 久保 直生
公認会計士・税理士 髙木 伸浩
弁護士・公認会計士 牧江 真弥
公認会計士 鈴木伽奈子
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この連載も第11回ということで、残すところあと2回となりました。 前回 は資産の流用・横領というテーマでしたが、そろそろまとめ的なテーマを、ということで、今回は、最近の会計不正の事例にスポットを当て、そこから見えてくる会計不正防止のための全体像について取りまとめていきます。
1 O社の不正会計の概要
(1)不正発覚までの経緯と時系列整理
O社は、AI議事録作成サービスを主力事業とするAIベンチャー企業として、2024年10月に鳴り物入りで東京証券取引所グロース市場に上場しました。公開価格は1株540円で、その後一時820円台まで上昇するなど、市場から高い期待が寄せられていました。しかし、その華やかな上場...





