買収候補が1社のみの場合、デューデリ費用の資産計上のタイミングは?

※ 質疑応答の内容は公開日時点の情報に基づくものです
Q

 当社は以前、他企業の買収を検討した際、3社程度の候補から選定したいと考えていましたが、仲介会社より提示された候補企業は1社しかありませんでした。そこで、当該1社を買収するか否かの判断に必要な各種調査を行い、正式に買収の意思決定を行うまでの費用は、全て一時の損金として処理しました。

 ところが、後の税務調査において、1社しか候補企業がなくても、その1社について買収するか否かの検討を行ったのであれば、「その検討を行うと決めた時点」以降に係る調査費用は、全て株式の取得価額に含めなければならないとの指摘を受け、結局一時の損金として処理した部分全てについて修正に応じることとなりました。

(1)候補先が1社しかない場合、そもそも買収案件自体が消滅する可能性があるので、正式な買収決定前の費用まで含める必要はないと考えますが、いかがでしょうか。

(2)当該検討にかなりの時間を要したことから、調査官に「意思決定の日を先延ばしにしたのではないか」という印象を持たれた可能性もあるのですが、そもそも「意思決定」というものをどう捉えればよいのでしょうか。

A
(専門家の見解全文 文字数:1292文字)

【諸星】 デューデリ費用の取扱いについては、買収の意思………

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