ソフトウエア開発 "収益獲得可能性は不明"の場合、全て資産計上か?

※ 質疑応答の内容は公開日時点の情報に基づくものです
Q

 当社はクラウド搭載型のソフトウエア(クラウドを通じてサービス提供を行うソフトウエア)の開発を行っていますが、主に以下の2つの部署でそれぞれ役割分担をして開発に当たっています。

A部門:製品化への先行開発(本番前。テーマアップ~本番のクラウド搭載を目標とした開発は行っているが、事業化(将来の収益獲得可能性)は不明)
B部門:製品化への本番開発

 A部門で本番化を目標とした様々な研究テーマに取り組み、B部門がA部門のテーマ進捗とともに本番搭載可能と判断したものをB部門に移管し、本番開発へ移行します。なお、 開発スタイルは、A部門はアジャイル型、B部門はウォーターフォール型です。

<主な開発コスト>
①請負型の外部委託費(開発の丸投げ。成果物は試作SW)
②準委任型の外部委託費(社内リソース不足を補うためのコーディング要員派遣)
③内作工数

このような前提の場合、以下の点をご教示ください。
(1)A部門、B部門で発生した①~③のコストは、全て税務上資産計上すべきでしょうか。当社では基礎研究は殆どなく、将来の収益獲得を目指した工業化研究が主です。その収益獲得可能性はゼロではないため「不明」となりますが、そのような研究の初期段階であっても、法基通7-3-15の3(ソフトウエアの取得価額に算入しないことができる費用)は適用されないと考えるべきでしょうか。
(2)(1)が「資産計上すべき」である場合、それぞれ市場販売目的SW、自社利用SWのどちらで扱うべきでしょうか。
(3)試作SW(V.0~二次、三次)の作成に投じた①~③のコストは、本作SWの取得価額に含めるべきか悩んでいます。有形物と違いソースコードの塊であり、バージョンごとに別の資産とみるべきでしょうか。それとも本作SWを作成するためのツールとみて、全額取得価額に含めるべきでしょうか。A部門はアジャイル型開発であり、スプリント(開発の反復の単位)の切れ目が付けにくく、苦慮しています。

A
(専門家の見解全文 文字数:1637文字)

【諸星】 (1)です………

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