資産除去債務の算出方法について

※ 質疑応答の内容は公開日時点の情報に基づくものです
Q

(A)インフレ率

GDP デフレーターは1955 年~1979 年、1980 年~1993 年、1994 年~ で算出方法が違うそうです。

 (1)そもそもGDP デフレーターを使うことでよいのでしょうか。

 (2)計算の結果、デフレになった場合はどうするのでしょうか。

 (3)2010 年3月31 日以前取得資産について
  (例:1976 年取得で耐用年数60 年(残存期間26 年)の資産の場合)

  ① 1976 年から現在までを計算してインフレ率を算出するのでしょうか。
   (問題点:計算方法が違うものが入り混じる。残存期間が同じものに異なる率)

  ② 計算方式が現行の1994 年からインフレ率を計算するのでしょうか。
(問題点:なぜ1994 年からなのか)

  ③ 残存期間が26 年であるから過去26 年分で算出するのでしょうか。
(問題点:残存26 年は過去26 年と同様の推移をたどるか)

  ④ 他の一律の方法(例えば過去5年)で算出するのでしょうか。
(問題点:期間が短いとインフレ率の振れにより年ごとの負債計上額が大きく変動する)

 (4)2010 年4月1日以後取得資産について
  (例:2010 年取得で耐用年数49 年の資産の場合)

  ① 計算方式が現行の1994 年からインフレ率を計算するのでしょうか。
   (問題点:なぜ1994 年からなのか)

  ② 残存期間が496 年であるから過去496 年分で算出するのでしょうか。
   (問題点:残存49 年は過去49 年と同様の推移をたどるか)

  ③ 他の一律の方法(例えば過去5年)で算出するのでしょうか。
   (問題点:期間が短いとインフレ率の振れにより年ごとの負債計上額が大きく変動する)

 (5)毎期の見直しについて
  「(3)2010 年3月31 日以前取得資産について」と同じ問題が今後毎決算期に出てきます。

(B)割引率

割引率は固定で見直しはしないとの基準になっています。

 (1)期末のみならず毎月固定資産は取得しますが、国債はいつ発行のものを使うのでしょうか。

 (2)応募者利回りか、流通利回りでしょうか。

 (3)2010 年4月1日以後取得資産について
  (例:2010 年6月25 日取得で耐用年数13 年の資産の場合)

  ① 直近発行の国債で20 年もの

  ② 直近発行の国債で10 年もの

  ③ 2003 年発行の国債で20 年ものの7年経過のもの

   :

  ④ その他一律の方法(例えば過去5年平均)

 (4)2010 年3月31 日以前取得資産について

  (例:2003 年取得で耐用年数15 年(残存期間8年)の資産の場合)

  ① 2003 年発行の国債で20 年もの

  ② 2010 年発行の国債で10 年もの

  ③ 1998 年発行の国債で20 年ものの5年経過時(2003 年時点)のもの

  ④ 2008 年発行の国債で10 年ものの2年経過時(現時点)のもの

   :

  ⑤ その他一律の方法(例えば過去5年平均)

A
(専門家の見解全文 文字数:1643文字)

【太田】まず(1)ですが、インフレ、資産………

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