※ 記事の内容は発行日時点の情報に基づくものです

パネルトーク グローバル企業2社から学ぶ 税務ガバナンスの将来像とテクノロジーの活用

太陽グラントソントン税理士法人 国際税務クリニック院長 山田 晴美
ソニーグループ株式会社 グローバル経理センター シニアグローバル税務エキスパート/税務政策専任部長 竹中 英道
日産自動車株式会社 財務部税務グループ 主管 松尾 壮一郎

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税務研究会では昨年12月14日,15日にオンラインセミナーイベントである「ZEIKEN BRIDGE 2021」を開催し,2日間で17本の税務・会計に関する動画を配信しました。国際税務研究会では「税務ガバナンスとテクノロジー」をテーマに,太陽グラントソントン税理士法人 山田晴美氏,ソニーグループ株式会社 竹中英道氏,日産自動車株式会社 松尾壮一郎氏によるパネルトークを開催しましたので,当日の内容を誌面にてお届けします。

グローバル企業の取組み事例を参考に自社に適した税務ガバナンス構築のヒントを掴んでいただけましたら幸いです。

(編集部)

1 はじめに ~会社概要・税務組織

山田晴美氏(以下,山田): 皆さまこんにちは,太陽グラントソントン税理士法人の山田晴美です。本日は,ソニーグループ株式会社の竹中英道様,日産自動車株式会社の松尾壮一郎様をお迎えして「税務ガバナンスとテクノロジー」をテーマにお話を伺ってまいります。

本日の議題でもあるITソリューションについては,私がIT企業に勤務していた際に関わっていたこともあり,それがどのように活用されているのかについて,お二方からどのようなお話が伺えるのか,...