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日韓国際相続における手続きと税務の取扱い　【第５回】（最終回）　財産の分割内容の違いによる相続税への影響

日本経営ウィル税理士法人　顧問税理士・社会保険労務士・一級建築士・行政書士　親泊　伸明

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１　はじめに

第４回 では，相続税法の日韓における制度の違いと韓国の相続税の計算方法や韓国相続税の課税財産である「本来の相続財産」，「みなし相続財産」，「推定相続財産」，「事前贈与財産価額」について説明しました。

今回はその続きとして，韓国相続税の課税財産から差し引く「非課税財産」，「課税価額不算入財産」，「控除価額」を説明し，「相続控除及び税率」など韓国相続税の計算の流れについて説明します。そのうえで，相続財産の分割方法により日本と韓国の相続税にどのような影響があるのかについて説明します。

２　韓国相続税の計算の流れ

【図①】韓国相続税の計算の流れ

（１）相続税課税価額の計算

相続税課税価額は，「本来の相...