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実例で学ぶ 外国人雇用と海外出向者にまつわる税務・給与・社会保険 第148回 海外からの外国人材の受け入れ(1)

EY税理士法人 税理士 藤井 恵

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海外からの入国も可能になった現在、「海外子会社から人材を受け入れることになったが何をどうしたらよいか」、「すでに外国人材を受け入れているが、正しい処理ができているか不安である」といったご相談を受けることが以前にもまして増えています。

しかし、(外資系企業ではなく)純粋な日本企業にとっては、海外子会社・関連会社からの人材の受け入れは、まだあまり慣れていないケースが多く、具体的に何をどうすればよいのかわからないという声も聞かれます。

人材の受け入れにあたり、すぐに思い当たるのは、いつ日本に引っ越してくるのか、本人や家族の日本での生活の立ち上げをどうサポートしたらよいのか、といったことではないでしょうか。しかし、現実にはそういったわかりやすい心配事項だけでなく、日本で働いたり滞在するために必要となるビザや在留資格はどうしたらよいか、赴任元(以下「Home」)や日本での給与の支給方法や税金、社会保険の取扱いはどうすべきかなど、これまで考える必要がなかったような事柄に取り組まないといけなくなります。

本連載の 2021年4月号 においても同様のテーマを取り上げたことはありますが、今月号から何回かにわたって、海外からの人材の受け入れに関して必要となる手続きや書類、実際に起きた事例の紹介なども含め、より踏み込んだ内容について説明していきます。

1.日本企業が日本から海外に人材を送り込む際と様々な点で異なるこ...