税理士・国際税務クリニック院長　山田　晴美

部長： 最近、調査で海外子会社への貸付金利について指摘されたという話をよく聞くようになったんだけど、当社は大丈夫なのかな。

新二： 今まで銀行に聞いた利率を当社の子会社向け貸付金利としていましたが、昨年、通達（事務運営指針）が改正されて、使用できなくなったんですよ。

部長： 当社はちゃんと見直しをしたの？

新二： いいえ、まだ時期尚早かなと思って何もやっていません。

部長： でも、調査で見られるようになっているようだし、インボイス制度対応などが終わって落ち着いたら、今やっている取引が正しいということを、何等かの方法で証明しておきたいよね。

新二： 調査が来てからでは遅いですからね。

部長： では、来週、杏さんに聞きに行ってみようか。

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杏： 確かに最近、調査で貸付金利について見られたという企業がいくつかありますね。

新二：実際に否認され...