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[全文公開] domestic news OECD 第1の柱のMLCのテキスト等、第2の柱のSTTRのMLIの署名受付け開始を公表

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OECDは 10月11日にニュースリリースを公表 し、第1の柱(市場国への新たな課税権の配分(Amount A))に係るMLC(The Multilateral Convention to Implement Amount A of Pillar One)の文章内容を示した。また、この他にもMLCに係る説明文や、制度の概要紹介など、 いくつかの資料を併せて公表 している。

上記のMLCの文書は、これまでに合意された内容が反映されているが、公表時点ではまだ署名受付けは開始されていない。このMLCの文書内容の中では、いくつかの項目について、少数の国・地域で異なる見解があることも示されている。

この他に同日のニュースリリースの中で、第2の柱の制度の主要規定の概要と、税務当局者やその他の利害関係者などが実装時に制度の評価・選択を行う際に考慮すべき事項などを紹介した「 最低課税実装ハンドブック(Minimum Tax Implementation Handbook (Pillar Two)) も公表されている(なお、このハンドブックは、従前から公表されているモデルルール等の内容を変更するものではない)。

また、OECDは 10月3日のニュースリリース で、租税条約上の最低課税ルールとなる第2の柱「STTR」のMLI(Multilateral Convention to Facilitate the Implementation of the Pillar Two Subject to Tax Rule)への各国・地域からの署名受付けが開始されたことを公表した。なお、STTR MLIの署名を行う際のロードマップの概要などを示した資料や、STTRに係るFAQなどの 公表 も行っている。