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BEPS2.0 実務対応と本年度税制改正
デロイト トーマツ税理士法人 パートナー 山川 博樹
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はじめに
GloBE対応は、会社の考え方や風土により様々である。ひとつのオーソドックスな方法とタイムライン、そして会社実務の考え方の一端をお示しし、会社の取組の検討の参考に供することができれば幸甚である。また、昨年末の令和6年度税制改正大綱では、IIRにおいてQDMTTセーフハーバー導入など所要の見直しが行われ、また、QDMTTを含め、OECDにおける今後の国際的な議論を踏まえ、来年以降の法制化が検討されることが明らかにされている。
Ⅰ 第2の柱GloBEルールの実務対応
1 適格CbCRへの対応
GloBEルールの適格CbCRセーフハーバーにおいて、適格CbCRの一部情報を用いる(総収入と税引前利益...