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一目でわかる中国☆国際税務教室 Vol.228 中国出張をもっと手軽に快適に

上海ユナイテッドアチーブメント コンサルティング 代表 公認会計士・税理士 鈴木 康伸

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便数も増えて運賃もだいぶん下がってきた昨今、中国出張を計画する方々も増えてきているのではないだろうか。ここでは中国出張をもっと手軽に、快適にする方法をご紹介する。

■中国入国編:ノービザが再開するまでのトランジットビザの活用

旅行にせよ業務出張にせよ、現時点ではビザが必要だ。ビザ入手の時間とコストを考えると腰が重くなってしまう。それなら事前に日本でビザを取得する必要のない、トランジットビザ免除で入国してみよう

上海、北京、広州、大連など主要都市では最長144時間の滞在が可能なので1週間の出張ができる。ただし入国地域と出国地域は同じであることが必要。上海から入って北京から出るといった国内移動は不可だ。同一地域の区切りは、北京市・天津市・河北三省で1つ、上海・江蘇省・浙江省で1つ、広東省で1つ、遼寧省(大連市・瀋陽市など)で1つ、四川省で1つ、などとカウントする。

同一地域であれば入国場所と出国場所が違ってもよく、例えば北京から入って天津から出る、ならOKだ。国内の移動については特に制限は定められておらず、同一地域内に限らず、上海から北京、最後は上海に戻って第三国経由で帰国、ということも可能で...