※ 記事の内容は発行日時点の情報に基づくものです

国際課税の動向と執行の現状

前 東京国税局 調査第一部 国際監理官 千葉 啓之

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国際税務研究会では6月3日、前東京国税局国際監理官の千葉啓之氏を講師に迎え、標題のLiveセミナーを開催しました。本稿では、当日解説いただいた内容のうち、移転価格調査や事前確認審査の執行状況、外国子会社合算税制の留意点、所得合算ルール(IIR)の留意点などについて記載いただきました。なお、国際税務データベースでは、当日の収録内容を動画で公開しております。紙面の都合上、掲載できなかった項目(最近の動向や執行体制)につきましてはそちらをご視聴ください。

国際税務データベースにログイン後、「Liveセミナー・PSMオンライン」→「特別セミナー」→「東京国税局国際監理官による特別セミナー」

(編集部)

※著者の所属・肩書はLiveセミナー収録当時(6月3日時点)のものです。

はじめに

「国際課税の動向と執行の現状」と題しまして、東京国税局調査部における執行の現状をお話しさせていただきます。東京国税局調査部は大企業や外国法人に対する法人税及び消費税の調査を実施している部署ですので、執行面での課題等を中心に取り上げてまいります。

なお、講演の中で、評価や意見に係る発言をすることがあろうかと思いますが、それらは...