各国QDMTTの制度概要と留意点 第3回 ベトナム
EYベトナム シニアマネージャー グエン・ティ・アン・フィン
EY税理士法人 マネージャー 吉澤 航希
1 はじめに
OECDの第2の柱の枠組みは、IIR 1 、QDMTT 2 およびUTPR 3 の3つのメカニズムで構成されており、総称してGloBEルール 4 と呼ばれています。日系多国籍企業の場合、IIRは通常UPE 5 レベルで適用され、QDMTTは海外子会社レベルで適用されます。各国のQDMTT制度は、OECDのGloBEルールから(若干)乖離する可能性があり、重複する仕組みが適用されると、複雑さが生じる可能性があります。こうした複雑な状況に対応するため、日系多国籍企業にとって重要な各国・地域におけるQDMTT制度を解説する連載記事を掲載します。本稿はそのシリーズの一環として、ベトナムにおけるQDMTT制度の概要を解説します。
2 QDMTT制度の概要
2023年11月29日、ベトナム国会は第2の柱の実施に関する決議第107/2023/QH15号(決議107号)を可決しました。決議107号は2024年1月1日...





