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各国QDMTTの制度概要と留意点 第4回 ベルギー

EYベルギー パートナー ピーター・モロー
EYベルギー マネージャー アレクサンドル・ゴファン
EY税理士法人 マネージャー 上出 勇紀

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1 はじめに

OECDの第2の柱の枠組みは、IIR 、QDMTT 、UTPR の3つのメカニズムで構成されており、総称してGloBEルール と呼ばれています。日系多国籍企業の場合、IIRは通常UPE レベルで適用され、QDMTTは海外子会社レベルで適用されます。各国のQDMTT制度は、OECDのGloBEルールから(若干)乖離する可能性があり、重複する仕組みが適用されると複雑さが生じる可能性があります。

第2の柱は依然として様々な規則が複雑に絡み合った構造であり、一部はさらなる明確化が必要とされています。さらに、米国のネットCFC被検証所得(NCTI)等とOECD第2の柱におけるグローバル・ミニマム課税の枠組みを並行適用する「共存」アプローチ(side-by-side package)は、納税者が体系的に準備を進めることを妨げています。

本稿では、主にベルギーにおけるQDMTT制度の概要を解説し...