税理士　阿瀬 薫

ビジネスのグローバル化が進展するにつれ、企業の大小を問わず、社員の海外赴任がより身近なものになってきています。これに伴い、近年、海外赴任した従業員に関する税務の注意点について、専門家への問合せが増えているようです。実際、拙著（「【改訂版】新たな雇用・勤務環境下の源泉徴収の要否―Q&Aで理解する判断のポイント―」）を改訂するにあたり、特にこの部分の問合せが数多く寄せられました。

そこで、海外赴任に関する基本的事項と、当該書籍において述べた、海外赴任に関する源泉徴収関係について、留意すべき点をピックアップ（一部加筆修正）し、その論点を解説します。

なお、当該書籍は、2025年９月２日に発行されています...