SSBJ ISSBの情報要請やSASB改訂方法案を説明

コメント対応に際し解説動画を公開
( 06頁)
サステナビリティ基準委員会(SSBJ、川西安喜委員長)は5月18日、第13回本委員会を開催した。国際サステナビリティ基準審議会(ISSB)が5月に公表した、今後2年間のアジェンダに関する情報要請( No.3604・12頁 )と、SASB基準改訂のための方法案( No.3605・7頁 )の概要を共有した。

今後2年間は主にS1、S2基準関連に注力

ISSBは、6月のS1、S2基準確定後、「基盤となる作業(基準の導入支援、S2基準適用拡充のためのリサーチ、SASBスタンダード向上)」に注力する予定だが、新たなプロジェクトも持ち上がっている。候補は、「生物多様性、生態系及び生態系サービス」「人的資本」「人権」「報告における統合」の4つ。情報要請として9月1日まで、優先順位等についてコメントを求めている。

そこでSSBJ事務局は、今後、予想されるISSBの作業の日程(図表)も示しながら、概要を説明した。委員からは「報告における統合は他とは質が違う。どのように議論する予定か」といった質問があり、事務局が進め方などを回答した。

S2基準の産業別に対して意見が求められず

またISSBは、6月のS2基準公表の際に、SA...