第21回青山学院「会計サミット」で公会計を議論

( 10頁)

青山学院大学は7月19日、第21回「会計サミット」を開催した。テーマは「新しい公会計と会計プロフェッション」。近年重要性を増す公会計について議論した。

山口直也氏(青山学院大学大学院会計プロフェッション研究科長)は冒頭、「社会課題が複雑化する中、公的機関の役割が大きくなり、公会計の重要性も高まっている」と挨拶。続く第一部の特別講演では、国際公会計基準(IPSAS)を策定する国際公会計基準審議会(IPSASB)ボードメンバーの小林麻理氏(早稲田大学大学院政治学研究科教授)が、「IPSASとわが国の公会計―IPSASが目指す公会計とわが国の課題―」として日本の公会計の課題を指摘。予算などのインプットではなく、財政計画に基づく業績評価などアウトプットやアウトカム(結果)に焦点を当てたマネジメントに移行すべきなどとした。

第二部は柴健次氏(関西大学大学院会計研究科教授)を司会に討論会を実施。古庄修氏、内山哲彦氏(ともに青山学院大学大学院会計プロフェッション研究科教授)、蕗谷竹生氏(日本公認会計士協会研究員/IPSASBテクニカルアドバイザー)、青木志帆氏(東京大学財務部決算課長)と小林氏が登壇し、...