SESC 課徴金の勧告は11件、前年度比7件増

2023事務年度の開示検査事例集を公表
( 06頁)
証券取引等監視委員会(SESC、中原亮一委員長)は9月11日、2023(令和5)事務年度の「開示検査事例集」を公表した。同年度において開示検査を終了した10事案のうち、虚偽記載等が認められた9事案(11件)に課徴金納付命令勧告を行った(前年度比7件増)。大量保有報告制度違反においては、初めて共同保有関係にあった者を含む複数の者に対して、課徴金の勧告が行われている。

大量保有制度での違反に積極的に対応

SESCは金融商品取引法の規定に基づいて開示検査を実施し、重大な開示規制違反が認められた場合は課徴金の勧告を行う。「開示検査事例集」では直近1年間の勧告事例を掲載し、その背景や原因を紹介している。

20...