ミニファイル TOPIXの見直しと企業価値向上

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2022年4月の東証の市場区分再編を契機に、TOPIX(東証株価指数)について投資対象としての機能性を高めるための見直しが進められている。見直し前は東証一部(プライム)上場銘柄が対象だったが、見直しにより全市場区分を対象にするとともに、流動性基準を設ける。1月末には「第一段階の見直し」が完了。流通株式時価総額100億円未満の銘柄を絞り込み、構成銘柄は約1,700銘柄となった。現在は「第二段階の見直し」として流動性をより重視した上で銘柄の定期入替などを実施すべく、見直し内容の周知などをしている段階。「年間売買代金回転率」と「浮動株時価総額の累積比率」の2つの流動性基準により、2026年10月の初...